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2008.02.13

経営再建会社の破産-グレース(2008年上場企業倒産第1号)

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今年の上場企業倒産第1号は大阪証券取引所第2部のグレースとなりました。同社の事業は経営不振の建設会社を買収して経営再建を行うことでしたが、同社そのものが破綻してしまいました。最初から破産申請というのも珍しいケースです。

グレース、破産手続きを開始=負債総額35億円
グレースは12日、破産手続き開始を東京地裁に申し立てたと発表した。負債総額は約35億円。グレースは、鉄骨建設の日東工営や建材販売の東京トレーディングなどを傘下に持つ純粋持ち株会社。一部グループ会社に融資を行ってきたが、取立て不能に陥り資金繰りが悪化した。(ロイター02/12)

子会社の日東工営(株)も倒産です。こちらは民事再生法申請、負債総額約64億円です。それにしても買収されてわずか2年で、親会社に巻き込まれて倒産ですから、従業員や取引先はたまったものではないでしょう。

グレースの軌跡

グレース業績推移と計画
設立は1997年6月。わずか3年で大阪証券取引所新市場部に上場、売上10億に達しました。当初は分譲マンション用モデルルームの設計・施工が本業でした。2003年にヘラクレス市場上場し、このころから業態が変質していきました。投資会社となり建設会社買収が本格化します。2003年9月に藤栄建設(株)を買収(買収額5.95億円)。2004年に大証2部へ移行し売上100億円。2006年には日東工営㈱を買収(買収額13.6億円)しています。倒産前年の2007年6月には大川トランスティルの買収(買収額10億円)、なお5月には自己株取得(319万株)消却まで行っていました。

大川トランスティル、2事業譲渡
民事再生手続き中大川トランスティル(新潟市、橋本誠社長)の支援に乗り出しているグレース(東京、稲田禎一社長)は15日、大川の鉄骨、金属製品の2事業について、グレースの連結子会社が8日付で譲渡を受けたと発表した。連結子会社は既に「大川スティール」に社名を変更、受け皿会社として営業活動を展開していく。譲渡価格は、在庫などの棚卸し資産と、土地や建物の固定資産を合わせて約10億円で、既に支払いは済んでいる。大川は、これを原資に債権者への弁済を実施する。2事業の2006年3月期の売上高は約82億円、07年3月期は約70億円。当初は、新会社を設立して2事業の受け皿とする計画だったが、閉鎖予定の子会社を大川スティールに社名を変更した上で事業を継承した。資本金は2億円で、本社は新潟市中央区。当面、社長は、グレースの稲田社長が兼任し、大川トランスティルの橋本社長も非常勤の取締役に就いた。従業員は大川トランスティルを一度解雇になった後、大川スティールが基本的に全員引き継ぐ予定。また、不動産事業については継承せず「ノータッチ」(グレース)との姿勢だ。(新潟日報07/08/16)

グレース会長の稲田禎一氏は、1963年生まれで早稲田大学MBOを中退後、フジタ工業を経てグレースを創業しました。マンションのモデルルーム製作という、ニッチ市場の成功をバネに特化型建設業(同社では「プロフェッショナル・コントラクター(「プロコン」)とモデル化)を志向していましたが、道半ばでの挫折となりました。典型的な資金繰り失敗型破綻です。規模の急拡大により資金繰りが急速に行き詰まったようです。建築基準法改正の逆風も強かったのでしょうが、財務体質の脆弱さが命取りになったようです。昨年のクインランドの破綻と似たタイプの軌跡です。

株価の推移

株価の推移を見ると、1月末以降、出来高を伴って乱高下しています。但し、株価は強含みですのでインサイダーの投げではなく、最近の低位物色の流れによる変動のようです。
グレース3ヶ月日足
破産直前の日中足も下がり気味ですが、明確な「投げ」とは断定できません。
080212グレース株価
080212グレース日中足
最後に上場来の推移です。100円割り込んだあたりから倒産含みの感もあります。
グレース株価上場来推移
最初から破産申請ですので、倒産株としての魅力もあまりないでしょう。

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破産銘柄への投資…

先日破産手続を開始したグレース(4790.o)でも昨日書いた九州親和の案件と似たような投資が出来るのではないかと思っている。事件の詳細は投資経済データリンクをご覧頂くと (more…)

彼は従業員に対するパワハラを日常行ったいた。訴えても本人は取り合わす、泣いた従業員も何人もいた。しかし、今となっては、その当時に辞めて正しかった。

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