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2008.12.26

東証2部上場ダイア建設倒産-建設・不動産恐慌(19)

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 東証2部上場のダイア建設が12月19日に民事再生法を申請し、倒産しました。
  
 今年の上場企業の倒産は、これで33社目です。
  
 ダイア建設は、産業再生機構による第1号案件でしたが、最終的な再生は叶いませんでした。

ダイア建設、再生法申請=マンション不振、負債300億円
 東京証券取引所第2部上場のマンション分譲会社、ダイア建設は19日、東京地裁に民事再生法の適用を申し立て、受理されたと発表した。負債総額は9月末時点で約300億円。同社は旧産業再生機構(2007年3月解散)の支援第1号企業になり、経営再建に取り組んできたが、金融危機に端を発する景気低迷などでマンション市況が不振に陥り、業績が悪化。資金繰りが逼迫した。
 同社の加治洋一社長は「誠に申し訳なく心からおわび申し上げる」との談話を同日発表。スポンサー企業の支援を得て再生を目指すと強調した。25日に東京都内で債権者説明会を開く。(時事通信12/19)

  

ダイア建設の軌跡

 ダイア建設は、「老舗」の中高層マンション建築分譲業者です。
 創業以来のマンション供給棟数は、2031棟(2008年7月現在)に達します。
ダイア建設CM「東京砂漠」 同社は、バブル経済以前からマンション分譲を手がけ、「ダイアパレス」ブランドは全国的知名度を有します。
  
 バブル期に流された「東京砂漠」をBGMに使ったCMをご存知の方も多いでしょう。

創業

 ダイア建設は、1976年3月に大京出身の下津寛徳氏(故人)によって設立されました。
 設立時の社名は「五光住宅株式会社」でしたが、設立直後に「ダイヤモンド建設株式会社」に商号変更します。
 翌1977年1月には「ダイアパレス」ブランドのマンション分譲を開始。社名も6月に現商号の「ダイア建設株式会社」に変更しました。
  

発展

 1978年以降、同社はマスメディア戦略を積極的に行い、急速に全国展開していきました。創業後10年という当時としては驚くべきスピードで、全国各地に支店網を構築しました。
  
 1988年には、マンション供給数は500棟を超えます。
 そして、1989年12月には東証2部上場を果たしました。
ダイア建設HP
  
 同社も、バブル経済の波に乗り、ピーク時の1991年3月期には売上高が2306.8億円に達します。
 リゾート事業やゴルフ場事業にも進出し、苗場(新潟県)や山中湖(山梨県)でリゾートマンションを販売したり、海外でコンドミニアム等の販売も行っていました。
  

バブル崩壊

 しかし、バブル崩壊とともに同社の業容も一変します。
 販売不振に、不動産投資失敗による不良資産の損失処理も加わり、1998年3月期には377.7億円の最終赤字に陥ります。
 さらに、1998年12月には、メインバンクの日債銀(日本債券信用銀行)が破綻・国有化となり、一気に信用不安が拡大しました。
  

苦難の再生

 日債銀はダイア建設に対し約1500億円の債権を有していましたが、これがRCC(整理回収機構)へ引き継がれました。
 
 その後、同社は米大手投資ファンドのサーベラスグループ傘下で経営再建を進めていきます。
 2000年にサーベラスと資本・業務提携、2002年にはRCCが債権をサーベラスに譲渡しました。
 しかし、同社の業容は回復せず、2003年3月期には連結売上が1045億円まで落ち込み、888億円の赤字となったため、725億円の債務超過に陥ります。
 2003年5月には、新たに同社のメインバンクとなっていた「りそな銀行」が約2兆円の公的資金注入を受け、事実上国有化されました。
  
 通常ならこの時点で倒産ですが、同社はしぶとく生き残ります。
  
 同社は、2003年8月28日に産業再生機構の支援第1号の決定を受け、国主導の経営再建が行われます。
 同年9月に資本金を99%減資、翌2004年1月に1311億円の金融支援(債権放棄911億円、債務の株式化400億円)を受け、レオパレス21が新スポンサーとなって18億円の第三者割当増資を引き受けました。
  
 2005年8月には、りそな銀行を中心としたシンジケートローンから43億円を資金調達し、産業再生機構からの債務の全額弁済を完了しました。

ダイア建設株式会社(支援企業について)
2003/08/28ダイア建設株式会社に対する支援決定
2003/08/28事業再生計画の概要
2003/09/01機構法31条の確認
2003/09/30買取決定
2005/08/10債権の譲渡及び弁済受領完了
(株式会社産業再生機構 活動中公表資料類より)

  

業容の縮小、そして破綻

 ダイア建設は、1990年後半から2002年までは、首都圏で3~4番目のシェアを有する大手マンションデベロッパーでした。
 大京、リクルートコスモスに次いで、三井不動産や野村不動産と肩を並べる規模です。
 しかし、2003年以降は信用失墜の影響が大きく、30~40番手に落ち込みました。
ダイア建設の首都圏マンション供給戸数と業者順位   
 不良資産と債務債務整理により、かつて4000億円あった総資産は、500億円台まで縮小しました。売上も最盛期の4分の1にまでしぼみました。
ダイア建設の業績推移   
 同社は、不動産ミニバブルにさえ乗れず、業容はずるずると落ち込んでいきました。
  
 そこに平成19年夏以降、不動産市況の急変が直撃します。
 金融情勢の悪化、資材価格高騰、建築基準法改正に伴う工事遅延発生など立て続けに発生し、2008年3月期には、再び当期損失19.5億円の計上を余儀なくされました。
  
 その後も業況は悪化の一途で、2009年3月期の中間決算では、完成在庫の早期処
分を優先したため、売上は前年比で14%伸びましたが、半期で24.76億円の赤字を計上してしまいます。
  
 10月以降は、一段と事業環境は悪化。
 販売高が激減するなか、12月の支払のための資金繰りに窮することとなり、自力再建を断念。今回の民事再生法申請に至りました。
  

ダイア建設の株価

 ダイヤ建設株は、2007年4月に100円を割ってからは低迷が続いており、今年は20~30円台で推移していました。
 株価的には、すでにゾンビ企業となっていました。
ダイア建設年初来チャート   
 マンションデベロッパー破綻が相次ぐ中、元々倒産株価だった同社株もジリジリと値を下げ、破綻直前には5~6円となっていました。
ダイア建設株価081219
ダイア建設日中足081219   
 ダイア建設は1989年12月26日に上場し、初値は7,510円(現換算値4,443円)でした。
 最高値は、1990年2月16日の9,560円(現換算値5,656円)です
ダイア建設長期チャート
 同社株は、2003年の経営危機の際に、100円割れになりましたが、その後復活。
 2006年1月5日には552円の戻り高値を付けました。
ダイア建設10年チャート
 なお、同社株は1990年3月27日に1.3分割、1991年3月26日にも1.3分割を行っています。
  

おまけ

 ダイア建設のCMです。

  

参考書籍

産業再生機構 事業再生の実践〈第1巻〉デューデリジェンスと事業再生計画の立案

著者/訳者:産業再生機構

出版社:商事法務( 2006-10 )

定価:¥ 3,570

Amazon価格:¥ 3,570

単行本 ( 321 ページ )

ISBN-10 : 4785713585

ISBN-13 : 9784785713584



産業再生機構 事業再生の実践〈第2巻〉債権者調整と債権買取手続

著者/訳者:産業再生機構

出版社:商事法務( 2006-10 )

定価:¥ 3,150

Amazon価格:¥ 3,150

単行本 ( 241 ページ )

ISBN-10 : 4785713593

ISBN-13 : 9784785713591



産業再生機構 事業再生の実践〈第3巻〉事業再生計画の実行

著者/訳者:産業再生機構

出版社:商事法務( 2006-10 )

定価:¥ 3,150

Amazon価格:¥ 3,150

単行本 ( 251 ページ )

ISBN-10 : 4785713607

ISBN-13 : 9784785713607



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ダイア建設株式会社 (東京都新宿区)民事再生法適用を申請 12月19日

東証2部に上場しているデベロッパーの倒産です。不動産は本当に市況が悪いようで、続々と倒産してますね。

ダイア建設はテレビCMなどもしていたこともあってか、最近の他の倒産と比…

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