手術翌日-病室にて


病室のベッドはシーツ等が新しくなっていた。
自宅から持ってきたタオルやタオルケットを敷き直す。
ベッドに横たわるとほっとする。

携帯から、会社や友人に無事手術を終えたことをメール。
体の状況は、エピドラが効いているのか腹の傷の痛みはほとんどない。
むしろ胸のポート取り付けの際の傷の方が気になるぐらいだ。
ただ、ときおり喉がゼーゼーとなり、咳をすると、かなり響く。
尿管の違和感はまだあるし慣れないが、とりあえず昨晩の様な強烈な残尿感はなくなってきた。

この日は、3度ほどロビーまでを往復する以外は、横になっていた。
一度立てば歩くのは苦ではないが、完全に寝た状態から体を起こしたり、逆に体を起こした状態から寝たりするのが結構大変だった。

その際に、どうも胸のポートが外れてしまったようだ。
気がつくと病院着が濡れており、右胸から肩口にかけて腫れていた。
慌ててナースコール。

看護師さんがポートの針を抜き、腕からの点滴に切り替える。
胸が腫れて、ポートの位置もわからなくなっていた。
説明によれば、針がポートから外れて輸液が直接体に入ってしまい、それでも吸収しきれなくなって、体外にでたとのことだ。
体に入った輸液が気になったが、ほっとけば、体が勝手に吸収してくれるそうだ。

流石に少し大人しくすることにし、その後はベッドで大人しくすることにした。

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