温泉来訪-東北原温泉
今日は郡山市の郊外にある東北原温泉へ行って来ました。
新さくら通り沿いに看板があり、前々から気になっていました。 自宅からさほど遠くないところにあるはずなのですが、郡山市民でも知る人が少ない「謎の温泉」でした。
場所は、かなりわかりにくいところにあります。
主要道路に案内板はありますが、表示がかなり微妙です。
その脇道(細い農道)に入って、田んぼの中をしばらく走ると、T字路にあたります。
そこを左手に曲がって走ると倉庫のような建物が見えますが、それが温泉です。
一応看板は立っています。
とても温泉とは思えない外観です。
入口は、建物の裏手にあります。
入口に「体調不良のため9時から営業」と大きく書いてあります。
中に入ると鍵付きの下駄箱があります。
右側が男性用・左側が女性用に分かれていて、下駄箱のキーをフロントに預けるシステムになっています。
料金は1回入浴で300円(60分)で、大広間で休憩すると1000円です。
館内は質素です。
最近の入浴施設を意識して、大広間やマッサージ室、個室(2部屋)が配置されており、ジュース自販機が1台設置されています。
風呂は、男風呂と女風呂の入口が隣接してあります。
中は、洗面台が1つあり、ドライヤーもありました。
脱衣所は狭いのですが、ロッカー数は40人用もあってアンバランスに感じました。
先客が3人いましたが、丁度出るタイミングだったため、貸切風呂になりました。
風呂場に入ると、中は小奇麗になっています。
洗い場は4箇所で、シャンプーと石鹸がついてます。
体を洗って、浴槽に入る。
浴槽は1つだけで、4~5人でいっぱいになるくらいの大きさ。
お湯は注ぎ口から大量に注がれおり、浴槽からじゃんじゃんあふれています。
いわゆる源泉かけ流しで、加温もしてないとのこと。
湯温は41℃で少しぬるめですが、じんわり暖まってくる感じが非常に心地いい。
色は無色透明ですが、ヌルみと気泡もそれなりにあります。
泉質は、弱アルカリの炭酸水素塩泉で、単純泉が多い郡山市の温泉では珍しいです。
小1時間ほど風呂に入って、風呂あがりにジュースの飲んで帰りました。
私としては、泉質が良く近くなのでまた訪れてもいいかなと思いましたが、妻にはかなり不評でした。
「湯治」としての利用は良くても、温泉としての「風情」も無く、アメニティも貧弱なので一般受けはし難いです。
非常にいい泉質の温泉なのにもったいないなあと言う印象です。
なんといっても商売っ気が無く、農家の兼業で細々と経営している感じです。
さらに、近所の農家の憩いの場といった風情で、街中や外部の客を阻害している雰囲気があります。
郡山市は、街中でも温泉が湧くため銭湯と同じ感覚で温泉に入ることができます。
さらに、新しい施設も続々オープンしており、競合が激化しています。
googleで「郡山温泉」で検索すると、Wikipediaで郡山温泉で多数の小温泉が出てくる程です。
どの施設も、アメニティや食事その他顧客サービスに力を入れたり、無料送迎をしたり、宴会客を取り込んだり、老人向けのプラスαの工夫をしたり、様々な努力をしています。
山奥などの秘湯ならまだしも、市街地近郊の入浴施設としては、先々続けていけるか難しいところでしょう。
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