肺転移摘出手術-入院4日目(手術翌日)
長い夜が明けた。
まだ、右肩から背中にかけてが痛むが、最も苦しい時は抜けた。
朝6時ごろに医師がきて、足のマッサージ器と鼻の酸素の管を外す。
暫くして、採血。
結果次第で、装着品が外れる。
その後、医師の承認が得られたとのことで、看護師が測定器や尿管、点滴等を外していく。
これで、装着しているのはドレーンのみとなる。
看護師に手伝ってもらいながら体をふき、T字帯(ふんどしのようなもの)と手術着を脱いでパンツと通常の病院着に着替える。
一晩中、腕を使って体を動かしていたのが、程よいリハビリになったのか、スムーズに腕や腰を動かすことができる。
だいぶさっぱりした気分だ。
9時ごろにレントゲン撮影。
車椅子に乗って2Fのレントゲン室まで移動し、撮影。
しばらくして再び医師が来る。
特に問題ないとのことで、ドレーンを外すことになった。
医師と一緒にナースステーション横の措置室まで移動し、ドレーンを抜く。
抜く時に呼吸が大事とのことで、呼吸の練習をして後で、息を吸って止めたところで医師がテキパキと措置をしていく。
これで体の管類はすべてなくなった。
あとは、リハビリだ。
なお、リハビリのために早期から歩くように促されるのは、大腸の手術時と同じ。 肺の機能回復には、ベッドに横になっているより、上半身だけでも起きている方が良いとのこと。
その方が大きく呼吸ができるからだそうだ。
そんな訳で本日から、歩き始める。
最初は、看護師を呼んで一緒に歩くのが決まりだ。
呼吸は、吸うよりも出すほうを意識するようにとアドバイスを受ける。
痛みや息切れ等を確認し、問題ないので、一人歩行の許可が出る。
今日は8Fの病棟内で歩き、下の階には行かないようにと注意される。
コンビニで牛乳を買いたいところだが、流石に我慢。
なお、今日の昼食から食事が出る。
ご飯は全粥だが、おかずは普通どおり。
開腹手術より、生活復帰がスムーズなので助かる。
今日は、妹夫婦と妻が見舞いに来てくれた。
昨日あれだけ付いていたチューブ類が、既に外れているので驚いているようだ。
自分にとっても、肺を切っているはずなのに、普通に話すことができるのは不思議な感じがする。
なお、尿管が外れたので、自分で小水の量を図って記録をつける。
今のところ、義務的なことはこれだけだ。
昨日よりは、体調もだいぶ良くなった。
今夜はゆっくり眠れそうだ。
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