入院2日目-福島の医療事情雑感
6:00起床。
病院の朝は早い
看護師さんが体の調子やお通じの回数、体温などを測り、日誌をつけながらベッドベッドを回って行く。
本当に忙しく動いている。
今日は取り立てて検査等はなく、食事が検査食に変わったくらいだ。
なお、今朝も震度3の地震があり、次の大地震への不安が拭えない。
そんな中、東京の友人が思いもかけず見舞いにきてくれた。
ありがたいことだ。
それにしても、今の福島県の医療事情は特殊だ。
入院して一層強く感じる。
地元の大病院のロビーや診察室の前は、常に人が溢れかえっている。
東日本大震災と東電原発事故の影響で、医療サービスの需給が狂ってしまったのが原因だ。
需要増加要因は、
①浜通りからの避難者が流入
②被災者の医療費無料化政策
供給減少要因は、
①震災による医療機間の被害
②医療スタッフの県外流出
私のいる郡山市は、1病院が診療停止し、1病院が建て替え中に震災に遭遇、1病院が建物に大きな損傷を受けて、別の土地に新築中(H23/1完成予定)となっている。
より深刻なのが、医療スタッフ不足だ。
当初は医師不足が発生し、危機的状態だったが、今は県外医療機間からの支援で何とか凌いでいる。
それでも絶対数は不足している。
中には奇特な医師もおり、この混乱の最中にクリニックを開設しようとしたが、平時の倍の建設コストがかかる事により、断念せざるを得なくなった。
コスト増の原因も原発事故で、震災の建替需要に加え、除染に人出を取られて、実際の建設作業者が集まらなくなっている。
人出不足でより深刻なのが看護師だ。
本当に呪われた原発事故だ。
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