手術後の腫瘍内科医の問診



 本日は腫瘍内科医の受診日。
 予約時間は15時なので、ゆっくりと昼前に出発。

 あたりはすっかり春だ。
 桜には早いが、梅がよく咲いている。
2014-04-07 12.53.13

 東京も天気は良かったが、桜はだいぶ散っていた。
 先週が見頃だったのだろうが、あいにく雨だったので仕方ない。

 ほぼ定刻に病院に着いたが、約1時間半待ち。
 タリーズでまったりしていると、呼び出し音が鳴る。
 1階から中待合室に向かうと途中で、また鳴って、メッセージが診察室に入って下さいに変わる。
 少し駆け足になり、慌てて診察室へ入る。

 久しぶりですとの挨拶。
 息が荒かったので、肺手術後は呼吸が苦しいですかと医師が心配したが、これはPHSで呼ばれて急いで小走りできたからですと笑い話になる。
 まずは聴診器で診断。
 特に悪いとこはなさそうだ。

 本論に入り、今後の治療をどうするかの相談になる。

 抗癌剤治療を続けるか、経過観察にするかは、非常に悩むところだ。

 医師から、抗癌剤が良く効いたことはラッキーだったし、手術ができて切除できたのもラッキーだったと言われる。
 遠隔転移で手術をした場合、再発する確率は約4割。
 抗癌剤で再発を抑えられるか、どの程度効くかは、未知数だとのこと。
 しかも、いつまで続ければよいかも、判断が難しい。
 この領域は、エビデンスが乏しいのでやむを得ない。
 ここからが重要なところですがと前置きして、手術の前に転移巣が大きくなってきたので、抗癌剤治療を続ける場合、今までの薬剤(ゼロックス+アバスチン)では、効かない可能性が高く、やるなら別の薬剤でと説明。
 なお、副作用も変わって、下痢や脱毛がおきやすくなる。
 術前もFOLFIRIに変えることになっていたので、それは当然だろう。
 それでは、続けて抗癌剤治療をやるか、経過観察とするかだが、1週間考えて答えを下さいとのこと。

 先生のご意見はと聞いてみる。
 完全に真っさら、第三者として意見を求められれば、経過観察にして異常が現れてから治療を開始しましょうとアドバイスするとのこと。
 但し、ずっと一緒に治療を続けてきた立場からすれば、抗癌剤を行ったほうが根治を目指せるのではないかとも思いもあるとのこと。
 これは、経験豊富な医師でも難しいのだろう。
 死生観や生活も絡むので、患者に判断を委ねるのも当然と言える。

 セカンドオピニオンを受けてはと奨められたが、これはやんわり断った。
 病理も治療法も明確なので、他の医師の意見を聞いても、同じ答えになるのは決まっているからだ。
 免疫療法などの補完医療を検討するなら受ける意味もあるが、今のところその意思はない。
 そうならば、これは単純に決断の問題だ。

 今の自分の考えでは、抗癌剤治療は受けるつもりと答えた。
 攻撃は最大の防御とは言うが、攻めるべき時に攻めておいた方が効果は高いし、後悔もないだろうという思いだ。
 なお、最終的な結論は、家族と相談して来週出しますと伝えた。

 とりあえず、来週は問診と血液検査、ポートのフラッシュを行うことで予約を入れる。
 CTは、5月頭に入れてもらった。
 ゴールデンウィーク中は、いつも混んでるCTもガラガラだそうだ。

 問診終えて、会計をする。
 今回は問診だけなので、220円と非常にお安い。

 ここ数回ほど医師と数分間話しをするためだけに、毎回新幹線で往復4時間、約15000円かけている。
 はた目には無駄に思えるかもしれないが、個人的にはこの問診が最も重要だ。


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