「若冲が来てくれました」ので行ってきました。
福島県立美術館で伊藤若冲展が開かれているので行ってきた。
H25年3月から9月まで、宮城・岩手・福島の被災3県の美術館で、伊藤若冲を中心としたプライスコレクションが展示されている。
福島県でこれだけの作品が展示されるのは珍しく、美術館は連日盛況だ。
福島市の県立美術館で開かれている、伊藤若冲(じゃくちゅう)ら江戸絵画の名作を集めた東日本大震災復興支援特別展「若冲が来てくれました」は24日、入場者が5万人を超えた。
5万人目の来館者は東京都の会社員岡美咲さん(26)で、早川博明館長が特別展の記念トートバッグと図録を手渡した。 友人と2人で訪れた岡さんは「若冲をはじめ江戸時代を代表する画家の作品がこれほどそろう機会はない。どうしても見たかった」と話した。
特別展は7月27日に開幕し、全国各地から1日約2000人が訪れている。同館の企画展では過去最高のペースだという。9月23日まで開かれており、早川館長らは入場者が10万人を超えるとみている。同館の企画展の最高入場者数は平成16年の「アートオブ スターウォーズ展」で約7万7000人。
同館とNPO法人県立美術館協力会でつくる実行委などの主催、福島民報社などの後援。江戸絵画の世界的なコレクターとして知られる米国のジョー・プライスさん・悦子さん夫妻の協力で実現した。若冲の「鳥獣花木図屏風(ちょうじゅうかぼくずびょうぶ)」など100点が展示されている。(2013/08/25福島民報)
午前中なら多少空いているかと思い、朝10時に出て高速で30分ほどで到着したが、既に駐車場待ちで30台ぐらいの列ができていた。
20分ほど待ってようやく駐車。
車は3割ぐらいは県外ナンバーで、関東方面からもかなり来ている。
県立美術館は、信夫山のふもとにあり、普段は閑静なところだ。
ところが、中に入ると美術館とは思えない盛況ぶり。
入口には臨時のグッズショップもできていて、図録やポストカード等の定番グッズに加え、Tシャツやマグネット、お酒やオリーブオイルまで売っている。
しかもかなりの人だかり。ちょっとしたイベント状態だ。
奥の方に長沢蘆雪の屏風絵「白象黒牛図屏風」のレプリカがあったので撮影。
個人的には、黒牛の前にちょこんと座っている白い子犬が気に入っている。
黒牛も白象も、その上のカラスもそれなりに緊張感があるのだが、この子犬だけは妙に緩んでいて可笑しい。
人心地ついたところで、いざ入場。
そこそこ人は多いが、不快になるほどではない。
最初は水墨画の掛け軸、そして屏風と続く。
今回は、作品の1点1点に詳しいコメントが付いており、初心者にはありがたい。
勉強になる。
ものがたり絵、美人画と続き、12か月の花鳥図。
酒井抱一の「十二か月花鳥図」が全てが展示されるのは福島県だけだそうだ。
最後にメインの若冲。
はじめの方に、プライスコレクションのきっかけとなった「葡萄図」。
水墨画なのだが、つるや枝がグニャグニャと写実っぽく、ブドウも質感がある。
鶴の絵も、水墨(鶴図屏風)だと、体は丸まっているがクチバシがモリのようにように尖っていて、突かれそうな妙な躍動感がある。
一方で精緻な鶴も描いており、羽の1枚1枚がレースの様に透けて見えそうな感じで、足は細い点描で質感を表している。
とても同じ人物の作風とは思えない。
圧巻は鶏。
繊細で強烈な色彩の鶏には圧倒される。
個人的に気に入ったのは、「鷲図」。
目つきも鋭く、鋭角的な三角形の組み合わせの様な鷲。
若冲の最晩年の作とのことだが、気迫に満ちている感じがいい。
最後に、「鳥獣花木図屏風」。
モザイク画のようなタイル画のような大作。
江戸時代の絵とは思えないようなカラフルというか、パステル風というか、不思議な作品だ。
動物が沢山描いてあるが、正直半分ぐらいしかわからなかった。
結局、2時間も見ていた。
これほど集中して絵を見たのは久しぶりだ。
妻もかなり喜んでいた。
美術館を出て、少し遅くなったが「ボーノ伊太利亜」で昼食。
福島市の人気イタリアンで駐車場が狭いのがきがかりだったが、運良く空いていた。
こちらでは石焼オムライスとワタリガニのナポリタンを頂いた。
店主曰く「本当のイタリアンではないんだけどね」の石焼オムライスは、石焼ビビンバのイタリアバージョンの様な雰囲気。
卵がフワフワで旨い。
おこげもちゃんとあるし、カニもゴロっと入っている。
なかなかの絶品だ。
ナポリタンは、「焼き」ではなく、カニ入りクリームを和えたタイプ。
ワタリガニの足も入っていて、こちらも旨い。
丁度食べ終わったころ雨が降り始め、急いで郡山まで帰る。
幸い郡山では雨は降ってなくて、洗濯物は無事だった。
久しぶりに体調も良く、良い物を見て、美味いものを食べていい週末になった。
なお、若冲展は、8/26を境に展示物が一部入れ替わるので、機会があったらもう一回見に行こうかなと思案中。
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