伊勢志摩旅行(1日目)-「しまかぜ」、瀧原宮、二見、志摩観光ホテル・クラシック



 病状も安定しているので、久しぶりに泊まりがけの旅行をすることにした。
 快気祈願の願掛けも兼ねて、式年遷宮で話題の伊勢志摩に行く。

 現地は、かなりの混雑との話を聞いていたので、GWが一段落した週末に休みを取って行くことにした。
 時期的にも、梅雨入り前で気候も穏やかなので丁度いいい。

 伊勢神宮とは、正宮(天照大御神をお祭りする内宮と、豊受大御神をお祭りする外宮)だけでなく、別宮、摂社、末社、所管社を合わせた125社の総称だ。
 今回の日程では、とても全部は参拝できないが、正宮以外もいくつか周ってみようかと思う。

前泊-郡山から東京へ
 前日は、帰宅後新幹線に乗り前泊。
 ホテルは、銀座のメルキュールだ。
 フランス風のデザインの部屋だそうで、どちらか言えば女性好みだ。
メルキュールホテル銀座
出発-新幹線「のぞみ」で東京から名古屋へ
 朝食を早めに済ませて、8時前にはホテル出発。
 東京から「のぞみ」で、まずは名古屋へ向かう。
 天気は靄がかっていたが、薄っすらだが富士山の山頂付近が見えた。
 まずは幸先がいい。

「しまかぜ」名古屋から伊勢市へ
 名古屋からは、近鉄特急「しまかぜ」に乗る。
 かなり人気の車両で、先頭車両のシートはチケット発売開始からわずか5分で完売になるほどだ。
 車両がホームに入ると写真撮影会状態。撮り鉄だらけだ。
 負けずに撮影。
特急「しまかぜ」正面
 列車に乗る。
 シートは、横3列でゴージャス感が漂う。簡易的なマッサージ機能まで付いている。
 先頭車両は、前面がガラス張りで開放感が更に増している。
特急「しまかぜ」先頭車両
 ビュッフェへ行ってみる。
 営業開始の車内アナウンスがあって数分後に行ったが、自分たちが座ったところで満席。
 昼食前なので、軽くおやつを頼む。
特急「しまかぜ」ビュッフェ
 快適な列車だが1時間ほどで目的地の伊勢市に到着してしまう。
 ここから車窓が更に良くなるだけに少し名残惜しい。

伊勢市-御饌丼(みけどん)と月夜見宮参拝
 昼は、伊勢市駅前の「麺菜レストいちし」という食堂でみけ丼を食べた。
御饌丼  みけ丼の歴史は結構新しく、伊勢商工会議所が外宮にちなんだ新たなご当地どんぶりを作ろうと、2009年に生まれたメニューだ。
 御饌丼について – 伊勢市観光協会
 名前の由来は、 外宮が食物・穀物を司る神である豊受大御神を祀っていることにちなみ、「御」=尊い大切な、「饌」=食べものという意味を込めたそうだ。

 初参拝は、近くにある月夜見宮だ。
 伊勢神宮の社殿は神明造で、見た目は簡素なものだ。
 しかし、鎮守の杜の荘厳さとその中を通る清浄な参道と相まって強い霊性を感じる。
 これが1500年といわれる歴史の重みなのだろうか。
 1)月夜見宮(外宮別宮)
 2)高河原神社(外宮摂社)
月夜見宮
瀧原宮参拝
 参拝後、伊勢市駅の近鉄側出口にある「タイムズレンタカー」で車を借りる。
 タイムズレンタカーは、前のマツダレンタカーで、「タイムズ」ブランドで駐車場ビジネスをしているパーク24が買収して、今年ブランド変更したものだ。丁度ブランド変更のキャンペーン中で安く借りることができた。
 車は、ホンダのフィット。カーナビも付いている。手書きの近隣の道路マップまでつけてくれたのは嬉しい。

 高速道路に乗って一路西へ向かう。直ぐに山しかなくなる。
 途中から紀勢自動車道に合流すると、一層険しい紀伊の山々が見える。
 東北の山間部とはなんとなく趣が異なるのは植生の違いからか。

 約40分ほどで、瀧原宮の直ぐ手前の道の駅「木つつ木館」に到着し小休止。
 外観は木材中心の大きな建物で、中に入ると木工品が多く、木の香りが心地いい。
 ここで車を停めて歩いても行けそうだが、もう少し先まで車で進んでみる。
 入口の前に簡素な駐車スペース(10台弱)があり、そこに車を停めてお参りをする。
瀧原宮-入口
瀧原宮-参道


 参拝のはじめは、人の少ない静かなとこがいいかなと考えていた。
 瀧原宮は、伊勢志摩観光のメインルートからは外れているが、清浄な雰囲気が強い神秘的な場所ということで、ぜひ行ってみたかった。

 森は、より一層深く、ひんやりとした空気が心地良い。人はほとんどおらず良い感じだ。
 参道は整然と整備されているが、道の真ん中に大きな木が生えていたり、原生林のなかを進んでいる感じだ。
 しばらく行くと、手洗い場の案内がある。
 こちらでは、川で直接手を清める。綺麗な川だ。
瀧原宮-手洗場
 社殿に到着。到着時には誰もいない。
 参拝順序が決まっており、手前から2番目の宮から参拝した。
 3)瀧原宮(内宮別宮)
 4)瀧原竝宮(内宮別宮)
 5)若宮神社
 6・7)長由介神社・川島神社
瀧原宮
瀧原宮

 しばらくいたが参拝者は少なく、山林のなかの静かな空間で不思議と落ち着く。
 ガイドブックで「パワースポット」として紹介されるのもなるほど頷ける。

 もう少しゆっくりしていきたいが、時間の都合上やむを得ず戻る。

二見
 高速で伊勢に戻って、二見に向かう。
 インターを降りて二見に向かう途中で、125社のなかでも一番小さな加努弥神社に寄ることにした。  田んぼの真ん中に、こんもり林があり、そのなかにある小さな神社だ。
 当然、駐車場もなく、細い農道に車を停めて急いで参拝。
 8)加努弥神社(かぬみじんじゃ)
加努弥神社
 続いて、御塩浜へ向かう。  こちらは、伊勢神宮の神事に使う塩をつくる塩田で、五十鈴川の河口近くにある。
 御塩浜の正面が空き地になっているので、そこに一時停車して、見学。
御塩浜  上が立派な堤防と道路になっているので、どうやって海水を入れてるのかと思ったが、ちゃんと入水口が設置されていた。

 さらに、すぐ近くにある御塩殿神社へ向かう。
 伊勢は細い道が多く、地元の車の運転も名古屋や大阪ほどではないが荒いので、結構気を使う。
 こちらも駐車場がなく、近くの学校の先の海水浴場用と思われる駐車場に停めて、300mほど歩いて戻る。
 御塩殿神社はガイドブックにもよく乗っているが、全く人がいなかった。
 参拝して、境内を散策。
 裏が海になっており、近くに御塩焼所がある。
 9)御塩殿神社(みしおどのじんじゃ)
御塩殿神社
御塩殿神社


 強行軍で少し疲れたのでお茶にする。
 近くに赤福の二見支店があるので、しばし休憩。
赤福二見店
赤福

 町並みと相まってなかなかいい雰囲気を醸し出している。
 こちらでは、「赤福氷」と「ミニぜんざいと抹茶」を頂いた。

 気分一新したところで、夫婦岩へ向かう。
 こちらは、人でごった返していた。
 途中で二見興玉神社にお参り。ただし、こちらは伊勢神宮125社には入っていない。
 夫婦岩へはルートが整備されており、思ったより近づくことができた。
夫婦岩  空が澄んでいれば富士山も見えるのだが、今日は雲が多いため見えなかった。
   散策が終わり、道を戻るとおみやげ屋は既に店じまいの様子。
 観光客はまだまだいるので、まだ閉めなくともと思うが、伊勢の人はあまり商売っ気がないのかな。

志摩への道中、横山展望台
 こちらも午後5時を過ぎたので急ぎホテルへ向かうことにした。
 時間があれば、賓日館・月読宮・松下社のどれかを周って、パールロードを走ろうと思っていたが、旅はなかなか計画どおりにはいかないものだ。
 取り急ぎ最短ルートを走ることにした。
 途中、鳥羽を通り海辺の雰囲気をわずかに味わったが、それから国道167線に入り、ひたすら山あいの道を進む。

 幸いなことに信号機が少なく、時間ができたので、横山展望台へ寄ってみた。
 横山展望台はミシュラン・グリーンガイドで☆1つになっている。
 特に夕日の英虞湾が絶景なのだが、今日はどんよりとした天気で夕日は今ひとつだった。
 それでも、高台から見る英虞湾はなかなか見応えがある。
横山展望台  駐車場から展望台までは、スロープも設置されており、車いすや足の弱い方でも登れるようになっているのが良い。
 上にある、パノラマ展望台や見晴展望台も絶景なのだが、夕食の時間もあるのであまりのんびりしてられず再出発。

志摩観光ホテル・クラッシック
 ホテルへは18:15に到着。ディナーが19:00からなので程よい時間だ。
 さすが歴史あるホテルで、落ち着いた高級感がある。
 チェックインして、取り敢えず部屋で落ち着く。
志摩観光ホテルクラッシック
志摩観光ホテルクラッシック


 部屋からの眺めも良いが、時間があるので暗くなる前に屋上にいってみた。
 夕暮れなので少し暗めだが、こちらもいい景色だ。
志摩観光ホテルクラッシック
 そして、本日の夜のメインイベントのディナー。
 伊勢海老と黒アワビと松阪牛という、夢の饗宴だ。

 まずは、伊勢海老。クリームスープと焼き物。
 スープは取り寄せも可能だが、やはりホテルだとひと味違う。
志摩観光ホテルクラッシック-ディナー
志摩観光ホテルクラッシック-ディナー

 メインは、黒アワビステーキと松阪牛ステーキ。
 本来はどちらかを選ぶのだが、2人だとシェアできて両方食べられるのでラッキーだ。
志摩観光ホテルクラッシック-ディナー
志摩観光ホテルクラッシック-ディナー


 伊勢志摩3大美味を全部食べて満足だ。来てよかった。

 マッサージ師を頼んで小一時間ぐらい体をほぐしてもらう。
 妻の方が疲れている様子だったが、同時にできないとのことで、今日は譲ってもらった。申し訳ない。

 なかなか、密度の濃い旅行初日だった。


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